厳しい寒さの中にも清々しさが感じられるこの頃。
外に出るのは億劫ですが、“この時期だからこそ”のお楽しみは家の中だけではありません!今回は冬の夜空の豆知識や、今年の見どころ天体をご紹介します。
◆大人の教養・冬の夜空の豆知識♪◆
◆冬の夜空の豆知識①
「冬は空気が澄んでいるから星がよく見える」とはよく聞きますが、その理由まであなたはご存知ですか?実は、大気中に含む水蒸気が関係しています。冬は空気が乾燥する為、大気中に含まれる水蒸気が少なくなれば、透過率が上がり、透明度も高まります。お風呂場を使っている時は湯気で視界が妨げられるのに対し、お風呂場を使っていない時は湯気が無いため視界が妨げられないのと同じ理屈ですね。だから冬は星が良く見えるのですね!
◆冬の夜空の豆知識②
主に12月~2月頃にかけて、夜に見やすい位置にある星座のことを「冬の星座」と呼びます。代表的なものでは「オリオン座」「おおいぬ座」「こいぬ座」等が挙げられます。また、それらの中で特に明るく輝く星の、ペテルギウス、シリウス、プロキオンを結ぶと大きな三角形になり、これを「冬の大三角」と呼びます。
◆冬の夜空の豆知識③
冬の夜空の魅力は星だけではありません。冬の満月は地球を挟んで反対側にある為、夏の太陽と同じ場所にあたります。つまり、月が遠く高い位置に登るので他の季節の夜空よりも、より広く夜空を感じるかもしれません。因みに、1月の満月は「Wolf Moon」、2月の満月は「Snow Moon」という名称がついています。どちらも冬らしく美しい名前ですね。
◆2024年の見どころ天体一覧◆
冬だけでなく、一年中色んな顔を楽しめるのが天体の魅力ですね。
そこで今年一年の天体現象をまとめました。見ごろの時間も合わせて一気にご紹介します。
◆ミニマムーン(2/24)
今年で一番月が小さく見える現象の事。
◆みずがめ座η流星群(5/6)
明け方頃にみずがめ座流星群が極大となると予想されています。
◆みずがめ座δ南流星群/やぎ座α流星群(7/29)
明け方に細い月があるものの影響なく観測できると予想されています。
◆ペルセウス座流星群(8/12~13)
13日の未明にかけて出現数が増えていくと予想されています。
◆中秋の名月(9/17)
旧暦8/15の月を中秋の名月と呼びます。
◆南太平洋~南米で金環日食(10/2)
残念ながら日本では観測できませんが、旅行の計画の参考に♪
◆十月流星群(10/8~9)
月没後が観測の好機となります。
◆スーパームーン(10/17)
今年で一番月が大きく見える現象の事。
◆おうし座流星群(11月上旬)
活動時間が長く、際立った極大を持たないので月明りがない時間帯を選んで観測できます。
◆しし座流星群(11/18)
極大が著しく短く、短時間に多く出現します。
◆プレアデス星団の食(12/14)
夜半過ぎから明け方にかけて月にプレアデス星団が隠される現象の事。
◆まとめ◆
いかがでしたか?空を見上げて誰かに想いを馳せたり、友人や恋人を誘って一緒に天体観測をしたり、ロマンチックで知的な体験でよりあなた自身を磨きましょう!