未だ日が照ると暑く感じる時間帯もありますが、雨が降れば肌寒く感じる程だんだんと秋らしい気候になってきました。
秋と言えば、「読書の秋」ですね。そこで今回はこの秋おすすめの本や、おすすめの本屋の歩き方を紹介♪
素敵な一冊と出会って、物思いに耽ってみてはいかがでしょうか。
♦︎この秋おすすめの本♦︎
話題の新刊やこの時期だからこそもう一度読みたい名作を一挙ご紹介!
バッチリ読み応えのあるものから、気軽に読めるライトなものまでまとめました。
◆地雷グリコ/青崎有吾
文学賞3冠受賞し、2024年上半期直木賞候補作となり注目を集めた「地雷グリコ」は早くもコミカライズが決定しているなど、いま最も勢いのある作品です。ジャンルは本格頭脳バトル小説。とっつきにくそうなジャンルながらも、内容は誰もが子供の頃に遊んだような「グリコ」や「じゃんけん」を元にしたゲームのバトルを中心に物語が繰り広げられるため、老若男女だれもが親しみやすく、気軽に楽しめる作品です。作中ではカーディガンを羽織る頃の季節が描かれている為、主人公たちの浴びている風を肌に感じながら読むことのできる今こそおすすめの一冊です。
◆ボッコちゃん/星新一
ショートショート(非常に短い作品)で知られる星新一の人気作「ボッコちゃん」。名前だけ知っているという方も少なくないのではないでしょうか。易しい文章でありながらも秀逸なオチと社会風刺的な「何とも考えさせられる物語」を集めた短編集です。頁を捲る度に、奇抜で不思議な世界観は万華鏡のように変化していき、SF小説の最たる魅力を、あの手この手で知らしめてくれる一冊です。性描写や殺人を描かない爽やかな作風は、頭の冴える涼しい季節に打って付けです。
◆新謎解きはディナーのあとで/東川篤哉
人気ドラマ「謎解きはディナーのあとで」の原作となった小説「謎解きはディナーのあとで」の新章がついにこの秋発売されました。文庫版の「新謎解きはディナーのあとで」そして単行本「新謎解きはディナーのあとで2」では、前章でお馴染みの登場人物に加え、新たな登場人物を迎えさらに賑やかに、そして華やかに物語を彩ります。ドラマや前章を知らない方でも、財閥令嬢刑事のツッコミと毒舌執事の推理にきっと虜になるでしょう。
♦︎本屋さんを歩こう!♦︎
「何故、本を読む人は本屋さんに長く滞在するのだろう?」と不思議に思ったことはありますか?
立ち読みや目的の本を探す他にも、本屋さんには歩みを止める魅力がたくさん!
ここでは、本屋さんを歩き、そして立ち止まる魅力をまとめました。
◆平積みの魅力
多くの本屋さん入ってすぐの目に入りやすい位置には、本が平積みされた棚が置かれています。ここには、発売されたばかりの出版物や人気作家の新刊、話題の作品が並びます。見たことのない作家の作品でも知名度やその作品自体の人気によってその位置に並ぶ為、ある程度の面白さが保証されているということです。他にも、その本屋さん独自のおすすめ作品や関連作品が近くに置かれるケースもあり、同じ書店名でも店舗によって全く異なる平積みをしているのも面白みの一つです。
◆帯で選んで文章で決める
知らない作家の本を手に取る時どのようにして選んでいますか?選び方は様々ですが、何の前情報も持っていない場合はやはり本屋さんにある本そのものが、本を選ぶための情報となります。興味のあるジャンルの本棚のタイトルで興味を持つのも、表紙のデザインで選ぶのももちろん素敵な選び方ですが、失敗しにくい選び方として「帯にどのように書いてあるのか」を読んで、興味を持ったら数ページ読んでみるという選び方をおすすめします。また、後書きや解説で本を選ぶ方もいますが、解説では筆者が異なる場合もある為注意しましょう。
♦︎まとめ♦︎
いかがでしたか?本には様々な着眼点や思想を広げる鍵が散りばめられています。この秋は、そんな世界に足を踏み入れてみるのはいかがでしょうか。