恵方巻以外にもある!縁起の良い節分の食べ物9選

節分とは立春・立秋・立冬の前日のことで、特に立春前日が最も重要視される行事。当日にまくことで鬼を追い払い、邪気や汚れを次の季節へ持ち越さないための、日本古来の風習です。

一般的には、2月3日が節分の日と知られているます。しかしうるう年の関係で、その年によって立秋の日が変わるため、2月2日や2月4日になることも。毎年カレンダーで確認するようにしてください。

◆縁起の良い節分の食べ物9選◆

◆1.恵方巻 方角:南南東のやや南(2023)

恵方巻とは、神様がいるとされる「恵方」を向いて食べると、ご利益を授かることができるという巻き寿司のことです。一本丸ごと、一言も話さずに食べきることがルール。食べやすいようにカットしたり、途中で話したりすると、運が逃げてしまうとされています。

ボリュームがある恵方巻では、食べ切るのが大変なため、食べる人に合ったちょうど良いサイズをいただきましょう。あくまで縁起・げん担ぎなので、まる被りを無理強いするのは禁物です。

今では海鮮や肉入り、七福神にあやかって7種類の具材など、年々豪華になっていく恵方巻。全国に広まりだした頃は、ごく普通の巻き寿司でした。

◆2.大豆

節分に大豆で豆まきをする理由は、昔から穀物には鬼や邪気を追い払う力があると言われているからです。中国では古来より、宮中行事の厄払いに小豆を使用。この風習が室町時代に日本へ伝わり、五穀豊穣を祈って大豆に変わったとされています。

豆まきをするタイミングは、鬼が出てくる時間帯である夜。必ず「鬼は外!福は内!」と、掛け声を発しながら行うのが基本です。追い払った鬼が戻ってこないよう、豆まきのあとはすぐにドアや窓を閉めてくださいね。

◆3.落花生

節分の豆まきに使われるのは、上記で紹介した大豆が一般的です。しかし北海道や東北、九州の一部では、大豆の代わりに落花生をまく習慣があります。落花生が使用されるのは、掃除がしやすく衛生的であるという理由からです。

外で大豆を撒くと踏んでしまって潰れたり、家の中では家具の下に入り込んだりと、後片付けが大変です。落花生なら大きいので見つけやすく、特に寒冷地では、積もった雪に埋もれることもありません。殻を剥けば中身を食べられる、一石二鳥の生活の知恵です。

◆4.イワシ

節分の食べ物といえば、今では恵方巻が有名ですが、全国的には1990年代ごろから広まったまだ新しい習慣。それ以前は豆まきと並んで、イワシを食べる風習が西日本を中心にありました。

昔から魔除けに柊と焼いたイワシの頭を、門口に飾るのが節分の習わし。焼いた匂いを鬼が嫌いとされ、頭を取った残りのイワシは、家族で食べるのが当たり前でした。それが転じて、節分には栄養価の高いイワシ料理を食べて、無病息災を願う習慣が今でも残っています。

◆5.そば

昔から暦の上で正月だけではなく、農事の始まりである立春から信念とする考えがあります。また旧暦では、年末に立春を迎える「年内節分」が稀にあることから、今でもそばを食べる地域があるそうです。

大晦日に食べる年越し蕎麦と同じで、「細く長く」長寿を願う縁起担ぎの意味合いで食べられます。おうちで作る場合は、長寿のシンボルである「エビ」や、労をねぎらう「ねぎ」など、縁起の良い食材をトッピングすると良いですよ。

◆6.くじら

三方を海に囲まれた山口県では、節分にくじらを食べる習慣があるというから、驚きますよね。日本有数の捕鯨基地を擁する下関市をはじめ、古くから鯨漁で知られている土地柄だけに、それも不思議ではありません。

山口では節分の学校給食に鯨料理が出たり、街頭で鯨汁が振舞われたりと、くじらがとても身近な存在です。世界最大の動物である鯨を食べることで、「心や志を大きく」をいう意味合いと願いが込められています。

◆7.こんにゃく

四国では、節分にこんにゃくを食べる地域があります。食物繊維が豊富なコンニャクは、大変カロリーが低い食品です。昔から「砂おろし」と呼ばれて、食べると体にたまった悪いものを、おろしてくれると信じられていました。

つまり邪気を払い、厄落としにも通じる、節分にうってつけの縁起の良い食べ物という解釈。価格がリーズナブルで手軽に購入できるため、節分のげん担ぎとして、おうちで食べてみるのも良いですね。

◆8.けんちん汁

関東の一部地方には、節分にけんちん汁を食べる風習があります。精進料理なので肉や魚を入れず、大根、人参などの根菜で作るすまし汁。出汁も鰹節も煮干しも使わずに、昆布や椎茸を使用するのが本来の作り方。

昔から節分や初午、えびす講など、様々な行事にけんちん汁が振る舞われてきました。それの行事が徐々になくなっていく中で、節分だけが残ったのが今でも食べる理由。けんちん汁自体に縁起担ぎの意味はなく、古くからの習慣として食べられているのです。

◆9.ぜんざい

ぜんざいは関西地方で食べる習慣があったようです。昔は、ぜんざいが体を温めてくれる貴重な甘い食べ物でした。小豆は厄除けにいいとされており、節分の日にも縁起物として食べられています。

せっかくなら自家製ぜんざいを作って暖まってみてはいかがでしょうか。

◆まとめ◆

今年の節分は2月3日(金)です。恵方巻を食べる方は方角が少しわかりにくいのでアプリなどを活用してから行ってください。

恵方巻の他にもこんなにも縁起の良い食べ物があるのをご存知でしたか?
恵方巻だと飽きてきたな…という方はぜひ上記で紹介していた食べ物も取り入れてみてください!

しっかりと厄を払って、縁起の良い一年にしましょう♪