8月〜10月にかけては台風が発生しやすい時期だということをご存知でしょうか。台風が直撃しそう…!でもどう備えたらいいのか分からない…!そうなる前に、あらかじめ災害対策をしっかりと行う必要があります。そこで今回は「台風」の具体的な対策と、定期的な防災チェック方法をまとめました。
災害対策の基本
ここでは台風だけでなく、ほとんどの災害に備えることのできる最低限の対策をまとめました。防災対策をまだ一度もしていない場合はここから始めてみてはいかがでしょうか。
♦︎食料の備蓄♦︎
災害時に非常に重要なのが食事です。被害の大小に関わらず、命を守るために必要不可欠である食料の備蓄に適しているのは、長く保存が効く缶詰類やレトルト食品、日持ちする野菜(じゃがいもや玉ねぎなど)です。大規模な災害の場合は災害支援物資がすぐに届かないケースもある他、自分の好きなものを食べることによって精神の安定にもつながります。また、災害時に偏りがちな栄養バランスを補う為のサプリメント等も一緒に保存しておくと良いでしょう。
♦︎水の備蓄♦︎
飲用水、生活用水、どちらも命に関わる大切な備蓄です。特に生活用水は、手を洗ったりトイレを流したり衛生面を保つ上で意外にも多く必要とします。保存用の飲用水を買っておくことや、湯船に水を張っておくなどちょっとした意識の違いで、被害時の健康度に大きく違いが生まれることでしょう。
♦︎現金の用意♦︎
緊急で交通機関を使用しなければならない状況に陥ってしまったり、スマホの充電切れ等で公衆電話しか使えなくなってしまったりなど、実は現金も防災には必要なものです。両替やお釣りができる保証はない為、小銭も準備しておきましょう。また、医療機関にかかる場合は身分証や、乳幼児がいる場合は母子手帳も必要になるケースもありますが、災害時の混乱の中で紛失してしまう可能性が高い為コピー等で備えておくと良いでしょう。
♦︎衛生用品の用意♦︎
ガーゼ、絆創膏、消毒液、下着、タオル、歯ブラシ、女性であればナプキン等も用意しましょう。普段頻繁に怪我をすることがなければ、日常的に衛生用品をまとめている箱などを災害時の衛生ボックスとして兼用しても良いでしょう。
♦︎その他の防災グッズまとめ♦︎
上記以外にも、ラジオや懐中電灯、モバイルバッテリー、ロウソク、ビニール袋、ラップ、カイロ、毛布、石鹸、ヘルメット、消化器、カセットコンロ、簡易トイレ、トイレットペーパーなど…
これらは普段頻繁に使わない物であれば一箇所にまとめておくことで、いざという時に時間を要さずに取り出すことができるでしょう。
台風に備えて対策
では、基本の災害対策に加えて台風が発生した際の対策はどのような物があるのか。こちらもまとめました!
♦︎養生テープ♦︎
台風によって吹き飛ばされた物が自宅の窓に衝突した場合を想定して、台風発生時には窓に養生テープを張っておくと良いでしょう。大きな破片が飛び散ることや、窓を突き破って室内に物が飛んでくることをある程度防ぐことができます。付近への見通しのが良い窓や、近くに樹木が植えられている場合、不安な場合はこれに更に梱包クッションや段ボール等で重ねて固定することで、より頑丈に守ることができます。ただし窓を塞ぐことによって、周りの様子を確認することが困難となる為、災害時は浸水や交通状況、火災など二次被害にも目を向けるようニュース等をこまめにチェックしましょう!
♦︎家に入れることができない物を固定♦︎
植木鉢や物干し竿は納屋等に仕舞い、自転車を入れるガレージがない方はしっかりとチェーンやロープで固定しましょう。また、飛んでいきやすいカバーやビニールシートなどは、他者への被害につながる可能性もある為外して室内に仕舞うことをお勧めします。
♦︎各所連絡先・ハザードマップの確認♦︎
遠方に住んでいる親族や、公共機関、避難所やハザードマップをあらかじめ確認し、災害時にインターネットが使えない場合にも確認できるようプリントアウトして保存しておきましょう。特に避難所の確認は、一刻を争う事態には非常に重要になってきます。現在地からどのような道順で行けば安全且つ最短で辿り着くことができるかを、瞬時に把握できるよう予め覚えておくことは命を守る点でとても重要と言えるでしょう。
定期的な防災チェックを
このように一口に防災と言っても様々な対策と用意が必要です。定期的に確認を行うことで「足りない物」「変えたい物」等が見えてくることもあるでしょう。また、いち早く不備に気づくことで災害時の安全に一つ近づけることができます。以下は定期的な防災チェックの方法です。
♦︎備蓄の消費期限チェック♦︎
日頃からさっと確認しやすいように、普段頻繁に動かさない場所であれば備蓄の消費期限が見える箇所を向きを揃えて置いておくことや、わかり易い位置へ付箋やパッケージ等にメモしておきましょう。また、ローリングストックと言って、日常生活で備蓄を使用し、常に新しい物に入れ替える備蓄方法なら、消費期限が短いものでも備蓄しておくことができます。
♦︎避難所への経路や非常口をチェック♦︎
災害時にはパニックに陥る可能性もある為、ある程度冷静さを欠いていても正しい判断ができるよう、日頃から安全への道は確認し、覚えておくことが重要です。例えば火災や洪水等の二次被害の際、被害により普段目にする景色とは違って見えるかもしれません。その際に「何を目印として安全な場所へ目指すか」によって正しく避難できるかが変わってきます。近くにある看板や方角、建物同士の位置関係などヒントを沢山記憶しておくことによって、目印の一つが崩壊してしまっても正しい道順を考えることができるのです。
♦︎生活のちょっとした工夫♦︎
防災は備蓄や非常口の確認等の特別な事だけではありません。家に帰って靴を揃えるだけでも防災に繋がりますし、部屋を整理するだけでも防災に繋がります。これらは、「いつなにが起こるか分からない」災害に、「もしもこの後起こるとしたら」を予測して、より早く安全を確保する為の備えなのです。
即ち、防災とは日常的に「身の安全の確保をいち早く取るには」という意識を持って生活する事と言えます。